平成29年度 西校舎対面式

410日 西校舎対面式を実施しました。 

西校舎に新しく加わる3年生、4年生を5年生、6年生の上級生が暖かく迎え入れてくれました。始めは緊張の面持ちだった3,4年生も生徒会副会長の堂々とした歓迎の言葉を聞く内に、緊張も次第にほぐれてきました。新入生代表による誓いの言葉も落ち着いた雰囲気で行われ、とても素晴らしい対面式になりました。気持ちを新たに頑張って欲しいと思います。

 

 

平成29年度 東校舎対面式

4月10日 5校時

東校舎で1年生と2年生の対面式を生徒会主催で実施されました。

始めは緊張の面持ちだった1年生も3年生の活気のある司会で雰囲気が盛り上がり、緊張も次第にほぐれてきました。最後の質問タイムでは1年生の抱える中学生活の不安を一掃する回答を上級生がしてくれました。これからの中学生活に生かすことのできる回答であり、とても素晴らしい対面式になりました。

 

平成29年度 入学式 校長式辞

本日は、東京都立白鷗高等学校及び東京都立白鷗高等学校附属中学校、平成29年度、入学式にあたり、ご多忙にもかかわらず多数のご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜りましたことを、まずはじめに高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。

ただ今、中学校160名、高等学校236名の皆さんの入学を許可いたしました。

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。まず、高等学校から新たに白鷗の一員となった皆さん、白鷗へようこそ。中高一貫教育校の中でも併設型である本校では、高等学校から新たに入学する生徒の皆さんが、清新で活気あふれる新しい風を学校に吹き込んでくれることをとても嬉しく思っています。そして、附属中学校から進学した皆さんは、義務教育を終え、通う校舎は同じでも、一段階段を上るように、成長し新たな心持でいることと思います。今年度から、皆さんは入学時期による区別なく、同じホームルーム教室で机を並べることになります。新鮮な開かれた環境ができることは、皆さん全員に良い意味をもたらすと私は確信しています。今のフレッシュな気持ちを失うことなく、ますます学業に行事に部活動等に励んでほしいと思います。

小学校を卒業し附属中学校に入学した皆さんは、大変厳しい入試を勝ち抜いて、今日ここにいます。うれしくまた誇らしく思っていることでしょう。合格を喜んだその時の気持ちを忘れず、白鷗への入学を願いながら叶わなかった多くの人たちに恥ずかしくない充実した中学校生活を送れるよう努力してください。

私たち教職員一同は、皆さんの入学を本当に心待ちにしていました。数多くの学校の中から本校を選んでくださったことをありがたく思い、その期待に応える責任の重さを痛感しています。私は、教師として、常に胸に刻んできた言葉があります。それは教育学者ウィリアム・アーサー・ワードの次のような言葉です。「凡庸な教師はただしゃべる。少しましな教師は理解させようと説明する。優れた教師は自らやって見せる。本当に優れた教師は心に火をつける」この「心に火をつける」英語ではinspireと言っていますが、私たちは、皆さんの「心に火をつける」存在になれるよう、努力をしたいと思っています。

今年は、校門前の満開の美しい桜が散り急がずに皆さんの入学を待っていてくれました。「昨日より、今日よりも今、桜かな」この一句は、昨日見た桜より、今日見た桜より、まさに今の桜、目の前の桜をめでようという意味ととれますが、時の流れの中で、命短い桜に託して、過去を振り返るのではなく、今を懸命に生きなさい、と言っているようにも思えます。新入生の皆さんには、新しい学校生活を、夢と希望をもって、まさに今の一瞬、一瞬を大切に、大いに学び、楽しみ、笑い、また泣き、時に怒り、悩みや苦しみに正面から向き合ってほしいと願っています。

さて、白鷗が一年後に本格的にスタートする国際色豊かな教育環境の充実に向けて準備を進めていることは皆さんが既にご存じのとおりです。グローバル化の進む時代を生きる新入生の皆さんは、もちろん役立つツールである英語の力をつけることも大変重要ですが、それ以上に肝心なのは、異なる文化や異なる価値観を認めた上で、堂々と自分の意見を述べ、競い合い助け合うことのできる強くしなやかな心を育てることだと思います。これは言葉で表すのは易しくても、実際にはとても難しいことです。異なる文化や価値観を認めるには、自分が目にしたり体験したりしたことのない未知のものに対して、先入観にとらわれることなく、自由に想像力を働かせることが何より必要ではないかと私は考えます。人はだれもが未知のもの、未体験のものに対しては漠然とした不安や恐怖心をいだきがちです。

皆さんの中には本校に入学して、これまでより格段に生活圏が広がったり、電車通学という新しい体験をする人もいるでしょう。物理的な世界が広がるのをきっかけに、是非心の中の、イマジネーションの世界も広げてほしいのです。皆さんが本校で多くの教科・科目を学習したり新たな友だちを得たりすることは、皆さんが想像力を広げる上で大いに助けになると思います。

たとえば、今自分が取った一つの行動がその先に周囲にどのような影響を及ぼすかを想像してみる。たとえば、となりにいる友だちが人知れず悩んだり苦しんだりしているかもしれないことに思いをはせてみる。あるいは地球の反対側で、中学1年の皆さんよりはるかに幼い女の子が、毎日片道5キロの道のりを、水くみのために往復している姿を思い描いてみる。自分の価値観とは異なる考え方がどうやって成り立っているのか、積極的に知る努力をする。そうして固定的な考えにとらわれることなく、想像力を広げていくことで、これから自分の果たすべき役割や、自分が信じることのできる価値を新たに見出すことができるのではないでしょうか。

白鷗は、明治二十一年の創立以来、今年で129年を数える伝統校です。受け継がれる教育理念である「開拓精神」とは、新しく道なき場所に道を切り拓く、変化を恐れず意志と努力で自らを開発していく心構えです。皆さん一人一人が本校の新たな伝統を作っていくとの気概をもって日々を有意義に過ごしてくれることを私は心から願っています。

さて、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。今日まで、深い愛情をもって慈しんでこられたお子様を大切にお預かりいたします。併設型中高一貫教育校である本校に対して、大きなご期待をいただくと同時にご心配やまたご不安をお持ちの方もいらっしゃることと拝察いたします。何かございましたら、どうぞ遠慮なく身近な教員にご相談ください。私たちはどのようなご相談やご意見にも真摯に耳を傾け、また課題を解決していく心構えでおります。

一方、お子様方自身も、それぞれ中学生や高校生になることで、自分が一段階段を上り成長したということを自覚していることと思います。保護者の皆様には、少しずつ手を離しつつ、なお目は離さず、の適度な距離を保って、見守っていただければありがたく存じます。特に規則的な生活を送り、必ず時間を守る、家庭学習の時間をきちんと持つという基本的生活習慣においては、ご家庭でのご指導に負うところが大変大きくなりますので、どうぞよろしくお願いいたします。私どもは、保護者の皆様と手をたずさえながら、お子様の豊かな成長に寄り添い、大切な時を共有していきたいと考えています。
保護者の皆様、またご来賓の皆様をはじめ、双鷗会、鷗友会、後援会の皆様、地域の皆様には、今後とも本校の教育に、一層のご理解とご支援を賜りますよう改めてお願いを申し上げます。

本校に対する皆様方のご期待に応える教育を教職員一同推進して参りますことをここにお誓い申し上げて式辞といたします。

平成二十九年四月七日
東京都立白鷗高等学校・東京都立白鷗高等学校附属中学校長 善本久子

平成30年度、国際色豊かな学習環境への発展に向けた検討委員会の報告書が東京都教育委員会のホームページにアップされました!

本校は、東京都教育委員会設置の「都立白鷗高等学校・附属中学校の教育内容の充実に係る検討委員会」の一員として、都立白鷗高等学校・附属中学校の特色ある教育の更なる充実策について検討してきました。

「都立白鷗高等学校・附属中学校の教育内容の充実に係る検討委員会報告書」が東京都教育委員会のホームページに公開されていますのでお知らせします。

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報告書概要
報告書