平成30年度 入学式 校長式辞

本日は、東京都立白鷗高等学校及び東京都立白鷗高等学校附属中学校、平成30年度、入学式にあたり、ご多忙にもかかわらず多数のご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜りましたことを、はじめに高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。

ただ今、中学校159名、高等学校231名の皆さんの入学を許可いたしました。

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。まず、高等学校から新たに白鷗の一員となった皆さん、白鷗へようこそ。中高一貫教育校の中でも併設型である本校では、高等学校から新たに入学する生徒の皆さんが、清新で活気あふれる新しい風を学校に吹き込んでくれることをとても嬉しく思っています。そして、附属中学校から進学した皆さんは、義務教育を終え、通う校舎は同じでも、一段階段を上るように、成長し新たな心持でいることと思います。開かれた環境で新しい友だちができることは、皆さん全員に良い意味をもたらすと私は確信しています。慣れによる甘えを脱し、高校生になったという自覚を新たに、ますますひたむきに学びに行事に部活動等に励んでほしいと思います。

小学校を卒業し附属中学校に入学した皆さんは、都立中高一貫教育校の中で最も高い倍率となった厳しい入試を勝ち抜いて、今日ここにいます。また今年から新たに、海外帰国・在京外国人生徒募集が行われ、私たちが願うダイバーシティあふれる姿のとおり、世界の五大陸から二十か国以上の様々な国や地域を経験した皆さんが今日ここにいます。皆さんは今うれしくまた誇らしく思っていることでしょう。合格を喜んだその時の気持ちを忘れず、白鷗への入学を願いながら叶わなかった多くの人たちに恥ずかしくない充実した中学校生活を送れるよう努力してください。

さて、平成30年度、2018年度は白鷗にとって大きな節目の年となります。今年の秋には本校創立130周年の記念式典が行われます。そして、皆さんが既にご存じのとおり、国際色豊かな学習環境による教育活動の充実が、2年間の準備を経ていよいよ本格的にスタートします。このような新しいミッションが始まることに私は本当にワクワクしています。グローバル人材の育成が国を挙げての急務だと言われています。なぜ私たちの白鷗に今回のミッションが課せられたのでしょうか。白鷗はこれまで日本の伝統や文化に対する理解教育を推進してきました。世界に出て人々から真に尊敬されるのは、自国の文化について自分の言葉できちんと語れる人だと思います。自国を学ぶことは決して過度に優越感にひたったり、他国をいたずらにおとしめたりするためにあるのではありません。昨今、インターネットを中心にそのような言葉が目立つことを私は大変残念に思っています。本当に自らに誇りをもつ人は、異なる他の人々も大切にできるはずです。

皆さんは、校舎の各部屋の名前を示すプレートが新しく日本語と英語の2つの表記になっていることに気づいたでしょうか?グローバル化の進む時代を生きる新入生の皆さんは、もちろん役立つツール(道具)である英語の力をつけることも大変重要ですが、それ以上に肝心なのは、異なる文化や異なる価値観を認めた上で、堂々と自分の意見を述べ、競い合い助け合うことのできる強くしなやかな心を育てることだと思います。これは言葉で表すのは易しくても、実際にはとても難しいことです。異なる文化や価値観を認めるには、自分が目にしたり体験したりしたことのない未知のものに対して、先入観にとらわれることなく、自由に想像力を働かせることが何より必要ではないかと私は考えます。人はだれもが未知のもの、未体験のものに対しては漠然とした不安や恐怖心をいだきがちです。

皆さんの中には本校に入学して、これまでより格段に生活圏が広がり、電車通学という新しい体験をする人もいるでしょう。物理的な世界が広がるのをきっかけに、是非心の中の、イマジネーション(想像力)の世界も広げてほしいのです。

「空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。」「大切なのは、疑問を持ち続けることだ。好奇心はそれ自体に存在の意義がある。」これは現代物理学の父と言われるアインシュタインの言葉です。私は皆さんが、白鷗での生活を通じて想像力と好奇心を闊達にしていくことを心から願っています。

白鷗は、明治二十一年の創立以来、今年で130年を数える伝統校です。受け継がれる教育理念である「開拓精神」とは、新しく道なき場所に道を切り拓く、変化を恐れず意志と努力で自らを開発していく心構えです。皆さん一人一人が本校の新たな伝統を作っていくとの気概をもって日々を有意義に過ごしてください。

さて、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。今日まで、深い愛情をもって慈しんでこられたお子様を大切にお預かりいたします。併設型中高一貫教育校である本校に対して、大きなご期待をいただくと同時にご心配やまたご不安をお持ちの方もいらっしゃることと拝察いたします。何かございましたら、どうぞ遠慮なく身近な教員にご相談ください。私たちはどのようなご相談やご意見にも真摯に耳を傾け、また課題を解決していく心構えでおります。

一方、お子様方自身も、それぞれ中学生や高校生になることで、自分が一段階段を上り成長したということを自覚していることと思います。保護者の皆様には、少しずつ手を離しつつ、なお目は離さず、の適度な距離を保って、見守っていただければありがたく存じます。特に規則的な生活を送り、必ず時間を守る、家庭学習の時間をきちんと持つという基本的生活習慣においては、ご家庭でのご指導に負うところが大変大きくなりますので、どうぞよろしくお願いいたします。とりわけ中学生にとっては、東校舎の2年間での学習習慣、生活習慣の確立が重要な鍵となることをご理解いただければと思います。私たち教職員一同は、保護者の皆様と手をたずさえながら、お子様の豊かな成長に寄り添い、大切な時を共有していきたいと考えています。

保護者の皆様、またご来賓の皆様をはじめ、双鷗会、鷗友会、後援会の皆様、地域の皆様には、今後とも本校の教育に、一層のご理解とご支援を賜りますよう改めてお願いを申し上げます。

本校に対する皆様方のご期待に応える教育を教職員一同推進して参りますことをここにお誓い申し上げて式辞といたします。

平成三十年四月七日

東京都立白鷗高等学校・東京都立白鷗高等学校附属中学校長 善本久子

平成30年度入学式

天気が心配されましたが、新入生を迎えるのにふさわしい晴れた日になりました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。中学生活そして高校生活の新たなスタートラインに立ちました。これからの成長を楽しみにしています。

4月9日には対面式が行われ、上級生と初顔合わせとなります。先輩たちの背中を追いかけ、いろいろなことにチャレンジしてください。