1学年 校外学習

入学してから3週間近くが経ちました。1年生は栃木県にありますツインリンクもてぎに行きました。

お天気には恵まれなかったですが、到着したらすぐに開校式を始め、1日の過ごし方を確認しました。学年の先生の指導の下、生徒たちはしおりを確認しながら行動していました。

気温が低い中、飯盒炊爨を実施しました。普段慣れない作業ではありましたが美味しいカレーライスを作ることができました。とても満足そうな表情をしていました。
食後、後片付けをし、楽しみにしていたアスレチックコースで身体を大いに動かしました。

初めての校外活動で、集団で行動する時の規律や配慮などを学べたことでしょう。
明日から連休に入ります。気持ちを切り替えて学校生活に戻りましょう。

2年生校外学習(田植え体験)

昨日とは打って変わって、本日は生憎の天気となりました。2年生は、千葉県香取郡神崎市「わくわく西の城」へ校外学習に行きました。

気温も低く、寒さの中でも生徒たちは頑張って苗を植えていました。生徒たちは慣れない手つきでありましたが、楽しく生き生きと田植えをしていました。手足が泥だらけになりながら、一生懸命農家の方の指導を受けながら、丁寧に作業をしていました。その姿は、日常の学校生活では見られない満足感のある表情でした。

どんな環境の中でも、農家の方はおいしい作物を育てるために作業をし、各家庭に新鮮なお米や野菜などを届けているのだと生徒たちは理解したようです。

午前の田植え体験の後は、みんなでお弁当を食べました。働いた後の昼食はとてもおいしかったようです。満面の笑みが溢れていました。

午後は椿さんのお話を聞きました。田植えで疲労が多少残っていたようですが、真剣なまなざしで聞いていました。農業という職業を知ることで、これまで当たり前のように食べていたお米作りの大変さが理解できたようです。関心も強く持ち始め、お話が終わると複数の生徒が椿さんに質問をしていました。農業に対する興味と関心から探究へつん勝手くれると思います。

夏休みには農村勤労体験があります。この体験学習が今後に生きることを期待します。

中学校部活動紹介

4月12日(金)、部活動紹介が行われました。各部とも和やかな雰囲気を出し、新入生の心を掴もうと創意工夫を凝らしていました。各部とも、新入生の興味を惹きつけるような発表でした。来週から部活動説明会および仮入部が始まります。積極的に参加し、学校生活を充実させましょう。

 

中学校対面式

入学式から3日が経ち、本日は生徒会主催で、新入生と在校生の対面式が行われました。新入生は初めて先輩と対面をし、少し緊張した表情をしていましたが、本校生徒は明るく朗らかな生徒なのでその緊張感もすぐに取れたようです。新入生からの言葉や2年生による歓迎の言葉や校歌披露など、新入生にとっては新鮮なことばかりだったでしょう。新入生の皆さんは早く馴染んで、楽しい学校生活を送ってください。

平成31年度 入学式 校長式辞

本日は、東京都立白鷗高等学校及び東京都立白鷗高等学校附属中学校、平成31年度、入学式にあたり、ご多忙にもかかわらず多数のご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜りましたことを、はじめに高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。まず、高等学校から新たに白鷗の一員となった皆さん、白鷗へようこそ。中高一貫教育校の中でも併設型である本校では、高等学校から新たに入学する生徒の皆さんが、*-清新で活気あふれる新しい風を学校に吹き込んでくれることをとても嬉しく思っています。どうか一日も早く学校や友達に親しみ、「辞書は友達、予習は命」という言葉が示す白鷗のひたむきな学びを体現してほしいと思います。

そして、附属中学校から進学した皆さんは、義務教育を終え、通う校舎は同じでも、新たな心持ちでいることと思います。とりわけ皆さんは、この春、白鷗で初めてのアメリカ研修旅行に挑戦し、その準備の過程で英語力を磨き、プレゼンテーション力を身に付ける努力をしたことで、大きく成長してくれたと思います。今のフレッシュな気持ちを失うことなく、新たな友情を育み、ますます学業に行事に部活動等に励んでほしいと思います。

小学校を卒業し附属中学校に入学した皆さんは、今年も都立中高一貫教育校の中で最も高い倍率となった厳しい入試を勝ち抜いて、今日ここにいます。また、海外帰国・在京外国人生徒募集や特別枠募集では、世界の様々な国や地域や文化の中で得難い経験してきた皆さんや、日本の伝統・文化分野で傑出した活躍をしている人々もいます。皆さんは今うれしくまた誇らしく思っていることでしょう。合格を喜んだその時の気持ちを忘れず、白鷗への入学を願いながら叶わなかった多くの人たちに恥じない充実した中学校生活を送れるよう努力してください。

さて、白鷗は、都立の中で学校の名前が常用漢字でない、きわめて数少ない学校です。私は口頭で説明する時には「森鷗外の鷗の字です」と言うようにしています。これで皆さん理解してくださいます。夏目漱石と明治の文豪として並び称せられる森鷗外は、若き日にヨーロッパに学び、医学と文学の二足の草鞋を履き、幅広く圧倒的な教養を背景に、陸軍の医者として最高の地位に登りつめながら、権力や名誉からは距離を置こうとした人でした。そして明治時代においては例外的に女性差別の意識が少なく、樋口一葉や与謝野晶子といった女性の文学者をいち早く評価した人でもありました。

今年度、白鷗にはまた新たなミッション(使命)が与えられました。先日文部科学省から報道発表があり、「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」の共同実施校として3年間の指定を受けることになりました。そこでめざしているのは「イノベーティブなグローバル人材の育成」です。イノベーティブとは、前例のない新しいことに挑戦できる、という意味です。そこでは、文系・理系を問わず各教科等をバランスよく学び、内外の大学、企業や国際機関等が協働して,先進的カリキュラムを実践し、高校生による国際会議を開催する等、高度な学びを提供することが求められています。

明治の始め、小さな舟が大海原に漕ぎ出すように日本が世界へ出ていった時代に、森鷗外のようなイノベーティブな人材がその発展を支えました。平成から令和へと変化の今、かつてめざましい経済成長を遂げた日本が、世界に占める経済的な規模こそ縮小しつつも、成熟した社会や文化をもち、世界の人々から尊重される国になることをめざす時代になると思います。

これらのことを踏まえて、皆さんが本校でこれから学校生活を送るにあたり、心にとめてほしいことを3つのキーワードでお話しします。

一つ目は、何事にもポジティブであるということです。ポジティブとは前向きとか肯定的、積極的という意味です。皆さんの現在だけでなく未来について、前向きにとらえ、同じことでも、「こんなにもできない」ではなく「ここまでできた」というふうに考えることで、見えているものが明るく希望に満ちたものになると思います。

2つ目は、学校説明会をはじめさまざまな機会に何度もお話をしました。ダイバーシティ(多様性)を尊重できるようになること。みんな同じでなくても良いのです。他人と自分が違うとき、自分も認め、他人も認める。そのことが本当に心の中心にしっかりと根付いていけば、いじめのようなことも起きなくなり、今世界で発生している問題の多くも解決できると私は信じています。

3つ目はイマジネーション(想像力)働かせるということです。皆さんの中には本校に入学して、これまでより格段に生活圏が広がり、電車通学という新しい体験をする人もいるでしょう。物理的な世界が広がるのをきっかけに、是非心の中の想像力の世界も広げてほしいのです。想像の世界は無限であり、皆さんの学びのジャンプ台になってくれるはずです。

あらためまして、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。今日まで、深い愛情をもって慈しんでこられたお子様を大切にお預かりいたします。併設型中高一貫教育校である本校に対して、大きなご期待をいただくと同時にご心配やまたご不安をお持ちの方もいらっしゃることと拝察いたします。何かございましたら、どうぞ遠慮なく身近な教員にご相談ください。私たちはどのようなご相談やご意見にも真摯に耳を傾け、また課題を解決していく心構えでおります。

一方、お子様方自身も、それぞれ中学生や高校生になることで、自分が一段階段を上り成長したということを自覚していることと思います。保護者の皆様には、少しずつ手を離しつつ、なお目は離さず、の適度な距離を保って、見守っていただければありがたく存じます。特に規則的な生活を送り、必ず時間を守る、家庭学習の時間をきちんと持つという基本的生活習慣においては、ご家庭でのご指導に負うところが大変大きくなりますので、どうぞよろしくお願いいたします。とりわけ中学生にとっては、東校舎での2年間の学習習慣と生活習慣の確立が重要な鍵となることをご理解いただければと思います。私どもは、保護者の皆様と手をたずさえながら、お子様の豊かな成長に寄り添い、大切な時を共有していきたいと考えています。

保護者の皆様、またご来賓の皆様をはじめ、双鷗会、鷗友会、後援会の皆様、地域の皆様には、今後とも本校の教育に、一層のご理解とご支援を賜りますよう改めてお願いを申し上げます。

本校に対する皆様方のご期待に応える教育を教職員一同推進して参りますことをここにお誓い申し上げて、私の式辞といたします。

 

平成31年4月9日
東京都立白鷗高等学校・東京都立白鷗高等学校附属中学校長 善本久子